【預金振替】資金移動の仕訳の登録方法について

預金口座から別の預金口座へ資金移動をした際の仕訳について記事にしたいと思います。

現金を口座へ預け入れる場合ではありません。

目次

資金移動の仕訳について

振込手数料がない場合

勘定科目の設定は、事務所ごとに異なると思いますが、次のいずれかの仕訳で作成するかと思います。

A銀行の口座からB銀行の口座へ10万円の資金移動をした場合。

借方金額貸方金額
B銀行100,000A銀行100,000
借方補助科目金額貸方補助科目金額
普通預金B銀行100,000普通預金A銀行100,000

振込手数料がある場合

「振替伝票」として登録する場合や、「複合」勘定科目を利用して次のような仕訳を作成するかと思います。

A銀行の口座からB銀行の口座へ10万円の資金移動をして、振込手数料が550円かかった場合。

借方金額貸方金額
B銀行100,000A銀行100,550
支払手数料550
借方補助科目金額貸方補助科目金額
普通預金B銀行100,000普通預金A銀行100,550
支払手数料550

弥生会計、freee、マネーフォワードでの資金移動をした場合

会計ソフトが弥生会計、freee、マネーフォワードの場合は、「口座連携」や「CSVインポート」が多いと思います。

口座間での資金移動があった際の仕訳登録で、出金口座と入金口座の両方を上記の方法でそのまま連携させてしまうと、二重に仕訳が計上されてしまうため注意が必要です。

二重計上にならないためには、次の通り2つの方法があります。

出金取引または入金取引のいずれかを登録しない方法

資金移動の取引のうち、片方の取引を登録しないことにより、二重計上を防ぐ方法です。

  • 弥生会計    :「取引の登録」で「しない」を選択
  • freee   :「仕訳登録」で「対象外」を選択
  • マネーフォワード:「明細を無視」を選択

資金移動用の勘定科目(補助科目)を作成する方法

資金移動の取引が生じた際に、「預金振替」「口座振替」などの「仮勘定」を勘定科目(補助科目)として作成する方法です。

出金口座での取引登録

借方金額貸方金額
預金振替100,000A銀行100,550
支払手数料550

入金口座での取引登録

借方金額貸方金額
B銀行100,000預金振替100,000

おすすめの設定

「出金取引または入金取引のいずれかを登録しない方法」と「資金移動用の勘定科目(補助科目)を作成する方法」のどちらで処理をするかは、事務所で統一した方がいいです。

おすすめは、「資金移動用の勘定科目(補助科目)を作成する方法」での統一となります。


以上、【預金振替】資金移動の仕訳の登録方法について でした。

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