令和3年分の確定申告も残り数日で終わりとなります。
申告と納付の2つの作業が終わってようやく一安心となる確定申告ですが、はじめて自分で確定申告する方は最後の「納付」でバタバタしてしまうこともあります。
15日の15時を過ぎたら金融機関の窓口では払えず、17時を過ぎたら税務署でも払えません。
しかし、色々な納税方法があるので、結構大丈夫だったりします。ご案内を。
今回は、所得税の納付の方法の中でもあまり活用されていない(?)QRコードを使ったコンビニでの納付を記事にしたいと思います。
※コンビニ納付は納税額が30万円以下に限定されます。
所得税の納付の方法
所得税の納付の方法は6つあります。
- 金融機関の窓口で現金で納付する方法
- 税務署の窓口で現金で納付する方法
- 振替納税にて口座振替で納付する方法
- e-Tax(ダイレクト納付・インターネットバンキング)で納付する方法
- クレジットカードで納付する方法
- QRコードにてコンビニで納付する方法
現金で納付する方法は、「移動時間」「待ち時間」がかかるので、クライアントにおすすめはしておりません。
振替納税は一度手続きをすればいいだけなので、おすすめです。
納税も1か月ほど先延ばしにできるので、資金繰りが厳しい方は助かったりもします。
【令和3年分の確定申告における振替納税日】
所得税 令和4年4月21日(木)
消費税 令和4年4月26日(火)
便利な振替納税ですが、今までは納税地に異動・変更があったら再度依頼書を提出しなければなりませんでした。
【所得税・消費税の納税地の異動又は変更に関する届出書】
「4 振替納税に関する事項」という箇所に
「振替納税を引き続き希望する。」「〇はい 〇いいえ」が加わったので、
「はい」にチェックをするだけでOKになりました。
参照 国税庁ホームページ
クレジット納付も便利ですが、「決済手数料」が取られます。
ポイント(マイル)重視の人は、好んでクレジット納付を利用したりもします。
QRコードにてコンビニで納付する方法
国税庁HPからパソコン等でQRコードを作成します。
そして作成したQRコードをコンビニの端末(LoppiやFamiポート)に読み込ませます。
納付書が出力されますので、レジで支払います。(※現金です。)
クレジット納付の決済手数料のような「手数料」は、コンビニ納付の場合はかかりません。
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で申告書と併せて作成もできますが、「コンビニ納付用QRコード作成」だけの利用もできます。
こちらの真ん中より下のあたりから作成画面にいけます。
コンビニ納付の入力画面
青枠だけを入力するだけなので、とても簡単です。
参照 国税庁ホームページ
今回の確定申告では贈与税の申告で利用しました。
税務署に納付書を取りに行く手間も納付書に記入する手間も省けたので良かったです。
ふと思ったのですが、
コンビニ納付は納税額が30万円以下に限定されていますが、
例えば50万円の納付を25万円のQRコードを2回作成して2回に分けて納付することはできるのか。。。
忘れていなかったら、税務署に聞いてみたいと思います。(聞いてみました。↓)
QRコードを複数回に分けての納付はできるであろうとの回答がありました。(ある税務署の方の見解です。)
一方で懸念事項もありました。
仮に4回に分けて100万を納付するとした場合、「コンビニ側が嫌がるかもしれない」という可能性です。
たしかに、レジ(他のお客さんの目線あり)で大金を預かるという行為は好まれるものではないかもしれません。