ラストエリクサー症候群とは
ラストエリクサー症候群とは、ゲームにおいて希少な消費アイテムを温存したまま使わずにクリアしてしまうプレイスタイルを指す俗語。
出典元:ピクシブ百科事典
テレビゲームのファイナルファンタジー(通称:FF)の「エリクサー」が語源です。
エリクサー:味方1人のHPとMPを満タンにしてくれるアイテムです。
その性能の素晴らしさから「終盤までは使わない」「もったいない」「いざというときに」でゲーム終盤までとっておき、結局使わずに終わる方も多いのではないでしょうか?
「ポケモン」だと「マスターボール」がエリクサーと同様に使わずに全クリしてしまうアイテムのようです。(たしかに…!)
現実社会でも多いラストエリクサー症候群の方
年配の方のケース
ラストエリクサー症候群は、ゲームの世界だけでなく現実社会でもよく見かけます。
現預金を多額(基礎控除以上)に残して亡くなられた方の相続税申告書を作成する機会があります。
意図して財産を残したわけではない被相続人の方もいらっしゃるでしょうが、
節約・倹約をし続けた結果、多額の財産を残して亡くなられる方も一定数いらっしゃいます。
親が質素な生活だったために、相続財産はそこまでないだろうと思っていたところ、
ふたを開けてみれば相続人の方もビックリするほど財産が残っていたようなケースも実際にあります。
若者のケース
FIRE・サイドFIREという言葉をよく聞くようになったように、毎月の収入から投資・貯金に充てる金額が増えた方もこの数年で多くなったのではないでしょうか。
この方たちの中にも、ラストエリクサー症候群の人は多いと思います。
きっかけとしては次のような人が多いのではないでしょうか?
・預金残高(金融資産)が増えていくのが楽しい
・ポートフォリオを作る・考えるのが楽しい
・子どものため、家族のため、将来のため
・漠然とした不安がある
・若いうちから貯めて、後から楽をしたい
ラストエリクサー症候群を予防したい方
DIE WITH ZEROという書籍があります。(kindle版もあります。)
お金を増やした後は「使い方」=「出口戦略」が大事です。
貯金なんかいらない 貯金ゼロで生活しろ ではありません。
貯まったまま死ぬのではなく、目的をもって使いながら人生を充実させようという考え方です。
ラストエリクサー症候群でも問題なし
私の見解ですが、お金を「貯める・増やす」という選択であれば、ラストエリクサー症候群であっても全然良いと思います。
お金はあの世に持っていけない。
若いうちに(健康なうちに)、経験・体験にお金を使うのがよい。
ごもっともな意見です…!
しかし、
ラストエリクサー症候群の”結果”が「貯金」「長期投資」であることは全然悪いことではないと思います。
保守的ともいえますが、「安定した普通の生活を送る」ことを望んでいる人の方が大多数のはずです。
収入・雇用・健康などの保障が約束されていれば、財産をエリクサー化することはないのでしょうが、
現実は何が起こるかは分からないので…!
だからこそ今のうちに使うって人もいるのでしょうが。(正解はないかと。)
税務だと、「小規模企業共済」や「iDeCo」「倒産防止共済」などはエリクサーに”なりえるかも”ですね…!
契約者・被保険者=自分 の「死亡保険」だと受取人がそもそも自分ではないので意味合いが異なるのかなと思います。
以上、【FIRE】ラストエリクサー症候群について【保守的】 についてでした。